出張先での雑記帖



フランス共和国
French republic


気分転換に旅先(モチロン仕事)での画像をお届けします!
(印象に残った画像を都度掲載予定です)






2019年 4月12日(金) Avignon (France)

35年ぶりのアビニョンです!



中世の城壁に囲まれた世界遺産の街 「アビニョン」

14世紀にカトリック・ローマ教皇の座がアヴィニョンに移された
「アヴィニヨン捕囚」の舞台となった街です。


<アヴィニョン歴史地区:教皇宮殿、大司教座の建造物群およびアヴィニョン橋(1995年)>

フランス民謡で「橋の上で踊ろよ踊ろよ」と歌われた
サン・ベネゼ橋(アヴィニョン橋)が架かるアヴィニョンは
ローヌ河畔に開け、ローマ帝国の属州の都市として発展。
アラブ人支配の時代を経て、
13世紀にアルビジョワ十字軍を率いたルイ8世に敗れるまで、
フランス王国にも属さず独立を保っていた南仏プロヴァンス地方の小都市でした。
そのアヴィニョンに1309年、フランス王フィリップ4世が
教皇クレメンス5世を移住させたことで、町は大きく変貌を遂げます。
以降、1377年にグレゴリウス11世がローマに戻るまで、
7代69年間にわたって教皇庁が置かれ、
ここがキリスト教世界の中心となったのです。
教皇の住まいである教皇宮殿をはじめ壮大な建造物が次々に建てられ、
ルネサンスを彩る芸術家や学者たちがヨーロッパ中から集まり、
芸術文化の一大中心地として繁栄を極めます。


<35年の月日が流れました>

1988年8月に初めての欧州出張(Inter-Noise'88)以来35年ぶりの訪問!
初めての海外出張、還暦を迎える前の2度目の訪問となりました






35年の年月・・・感慨深い想いです・・・


アビニョンの城壁
全長4.3kmの「アビニョンの城壁」は
14世紀に建造されたもの。
中世都市の城塞建築を知る上で
とても貴重な史跡となっている城壁


ロシェ・デ・ドン(ドンの岩壁)
アヴィニョン教皇宮殿の裏手にある
岩壁高さ30mある天然の要塞で、
街の起源「アヴィニョンのゆりかご」



アヴィニョン教皇庁(法王庁宮殿)
1334年から1352年にかけて
ローマ教皇の住居として建設された、
ヨーロッパ最大級のゴシック宮殿
1309年から1377年までのいわゆる
「アビニョン捕囚」の間、
7人のローマ法王が住んでいた宮殿

厳格な趣の旧宮殿「パレ・ヴィュー」と
華麗な装飾が施された
新宮殿「パレ・ヌフ」から形成されています。


アヴィニョン教皇庁(旧宮殿)
ベネディクトゥス12世の命により、
ピエール・ポワソンが設計を手がけました。
装飾はほとんどなく、質素な印象。


アヴィニョン教皇庁(新宮殿)
クレメンス6世、インノケンティウス6世、
ウルバヌス5世の時代に、
新宮殿部分が増築され、
ジャン・ド・ルーヴルが手がけました。


ノートルダム・デ・ドン大聖堂
4世紀のカトリックのバシリカ式聖堂を元にして、
12世紀半ばに建築された
ロマネスク様式の大聖堂


サン・ベネゼ橋(アビニョンの橋)
12世紀後半にローヌ川に
初めて架けられた石造りの橋
1185年の建築当初は
22連のアーチに支えられた木製の美しい橋


サン・ベネゼ橋(アビニョンの橋)
フランス民謡で
「橋の上で踊ろよ踊ろよ」
と歌われたサン・ベネゼ橋(アヴィニョン橋)


サン・ピエール教会
1385年に建てられた壮麗なゴシック様式
クルミ材で作られた柱廊式玄関の扉に、
繊細で美しいレリーフが刻まれているのが特徴